今朝、父の実家だった寺が、大火事で全焼した。
みなさん無事とのことで、安心したけれど、
来週末に、父の三回忌をお願いしていたところだったし、
ニュース映像で、本堂も庫裏もすべて焼け落ちてしまった
寺の様子を見て、ショックを受けている。
神社仏閣をめぐるとき、由緒を記した立て札に、
「○年未明に発生した火災に見舞われ・・・」
なんていう文言をよく見かけるし、
木造の歴史的建造物が、火事で焼失してしまうという事件は、
ある程度は覚悟しておかなければならないことなんだとは思う。
けれども、それでも、誰もが「まさか」の出来事が、
ある日こうして起きる。
「寺にとって一番大事なものは、過去帳だ」
というふうに聞いてきたけれど、
何もかも燃えてしまったなかで、ご住職が、過去帳だけは
懐に入れて、火に巻かれる中から逃げ出されたそうだ。
そして、来週の父の三回忌は、本堂はなくなってしまったけど
取り急ぎの仮住まいからしっかり読ませていただきますと、
ご住職から母に電話をいただいたそうで、
なんとすごい方なのかと、ただただ頭の下がる思いをしている。